明日にも、DeNAアレックス・ラミレス新監督(41)の「ゲッツ」が見られるかもしれない。池田球団社長が20日、ドラフト会議でのくじ引き役について「最後は高田GMが決めますが、ドラフトに対する楽しみを考えれば、皆さんもそれが一番でしょう」と発言。大役を新監督に託す意向を示し、笑顔でひと言付け加えた。「ちなみに、本人も『自信がある』と言っていましたよ」。

 リーグ優勝3回、日本一2回を経験した陽のパワーに預ける。DeNAは、ドラフト1位指名の抽選で08年に2球団競合の松本(早大4年)を射止めてから5連敗中。3球団以上の競合では、84年竹田光訓(明大4年)以来30年間で1度も1位の当たりくじを引いていない。今年の1位指名候補の県岐阜商・高橋純平投手(3年)や駒大・今永昇太投手(4年=北筑)は競合必至。そこでラミちゃんの神通力に期待する。

 池田社長は「就任の決め手はチームへの理解度と、情熱です。DeNAに来てくれた12年からずっと、指導者への思いを聞いていた」と期待した。今日21日に就任会見が行われる。【松本岳志】

 ▼DeNAのドラフト抽選は15勝28敗。勝率3割4分9厘は、広島と並んで現12球団では6位タイとなる。ただし、1位でも外れの抽選を除いた最上位指名選手に限ると、5勝19敗で勝率2割8厘と苦戦し、交渉権を獲得したのは右田、竹田、斎藤隆、紀田、松本啓の5人。外した19人には八木沢、木田、原、高野、阿波野、野茂、松坂、田中ら大成した選手が多い。