プレミア12に挑む日本代表は、強化試合でプエルトリコ代表に快勝した。

 先発した前田健太投手(広島=27)が3回を1安打無失点、8三振を奪う快投を見せるなど投手陣は上々の仕上がり。

 打線も3回に1番を打つ秋山翔吾外野手(西武=27)が3回に先制2ランを放つなど、12安打8得点を挙げた。



チーム
日 本
プエル

【日】前田、大谷、大野、則本、増井、松井

【プ】サンティアゴ、シントロン、マルティネス、バレンサ、ガイガー、マルトラル、パガン


<1回表>

日本は巨漢投手サンティアゴを打ちあぐねる。秋山は右飛。坂本は見逃し三振。山田は空振り三振で3者凡退。

1回表日本2死、サンティアゴの前に空振り三振に倒れる山田(撮影・野上伸悟)
1回表日本2死、サンティアゴの前に空振り三振に倒れる山田(撮影・野上伸悟)

<1回裏>

日本先発の前田は先頭のゴンザレスをフォークで空振り三振。2番ロペスはスライダーで空振り三振。3番ソーンもスライダーで空を斬らせ、いきなり3者三振の立ち上がり

日本先発の前田(撮影・江口和貴)
日本先発の前田(撮影・江口和貴)

<2回表>

4番中村、5番筒香が連続で空振り三振。6番中田は三塁を強襲するヒットで出塁したが無得点。


<2回裏>

4番シルバをフォークで空振り三振に、6番ヒメネスを直球で見逃し三振に斬るなど、3者凡退。


秋山が先制2ラン!

<3回表>

1死から9番嶋が右前打で出塁。盗塁に成功し1死二塁となったところで、1番秋山が内角低めに沈む変化球をうまくとらえ、右翼に先制の2ランホームラン!

3回表日本1死二塁、右越えに先制2点本塁打を放つ秋山。投手サンティアゴ(撮影・野上伸悟)
3回表日本1死二塁、右越えに先制2点本塁打を放つ秋山。投手サンティアゴ(撮影・野上伸悟)

2死から山田の左中間への飛球はプエルトリコ左翼のシルバがダイビングで好捕。


<3回裏>

前田は先頭に二塁打を浴びたが、8、9、1番を3連続の空振り三振で無失点

前田はここまで3回で10人に対し8奪三振


松田が叫びながらタイムリー

<4回表>

プエルトリコは2番手の左腕シントロンが登板。

先頭の4番中村剛は右中間へ二塁打。1死一、二塁から、7番松田が叫びながらライト線へヒット。二塁から中村が激走しホームイン

4回表日本1死一、二塁、シントロンから右前適時打を放つ松田(撮影・野上伸悟)
4回表日本1死一、二塁、シントロンから右前適時打を放つ松田(撮影・野上伸悟)
4回表日本1死一、二塁、松田の適時打で生還する中村剛(撮影・江口和貴)
4回表日本1死一、二塁、松田の適時打で生還する中村剛(撮影・江口和貴)

1死一、三塁から平田がセンターへ犠牲フライ。この回2点を追加。


<4回裏>

日本は2番手、日本ハム大谷が登板。

先頭の2番ロペスをフォークで見逃し三振。2死から4番シルバを140キロのフォークで空振り三振。堂々の3人斬り。

4回から2番手で登板した大谷(撮影・今浪浩三)
4回から2番手で登板した大谷(撮影・今浪浩三)

トリプル3山田がタイムリー

<5回表>

先頭の嶋は中前打で出塁し、2死二塁から3番山田が左翼フェンス直撃のタイムリー三塁打

5回表日本2死二塁、左中間に適時三塁打を放つ山田。投手シントロン(撮影・野上伸悟)
5回表日本2死二塁、左中間に適時三塁打を放つ山田。投手シントロン(撮影・野上伸悟)

<5回裏>

松田に代わり三塁にヤクルト川端。

5番サントス、6番ヒメネスは変化球に全くタイミングが合わず連続の空振り三振。7番リベラに右翼線二塁打を許し、続く8番アルバロの投ゴロで一塁送球が乱れ2死一、三塁のピンチ。

9番リベラには変化球をうまく拾われ、中前打で1点を返される。さらに1番ゴンザレスには直球を左翼線に流し打ちされ、この回2点目

5回裏プエルトリコ2死一、二塁、Jゴンサレスに左適時二塁打を許す大谷(撮影・野上伸悟)
5回裏プエルトリコ2死一、二塁、Jゴンサレスに左適時二塁打を許す大谷(撮影・野上伸悟)

<6回表>

プエルトリコは3番手の左腕マルティネスが登板。

守備から入っていた7番川端が、1死一塁からがら空きの三塁線を破りチャンス拡大。8番平田も四球で1死満塁に。

9番嶋に代わり代打の西武炭谷は二塁併殺打に倒れ無得点。


<6回裏>

日本は3番手の中日大野が登板。

3番からの好打順だったが、4番シルバを外角低めスライダーで空振り三振に斬るなど、3者凡退。

日本3番手の大野(撮影・江口和貴)
日本3番手の大野(撮影・江口和貴)

<7回表>

プエルトリコは4番手バレンサが登板。

日本は1番秋山からの好打順だったが2者連続三振。

プエルトリコはここで5番手ガイガーを投入。山田が内野安打で出塁、ボークで二塁に進んだが無得点。


<7回裏>

日本は4番手の楽天則本が登板。遊撃には今宮が入った。

則本は伸びのある直球を武器に3者連続三振

日本4番手の則本(撮影・江口和貴)
日本4番手の則本(撮影・江口和貴)

隠れ4番筒香が豪快ソロ弾

<8回表>

プエルトリコは6番手エルナンデスが登板。

先頭の5番筒香が高め直球を捉え悠々と右翼へホームラン

8回表日本無死、右越えソロ本塁打を放ちダイヤモンド1周する筒香(撮影・江口和貴)
8回表日本無死、右越えソロ本塁打を放ちダイヤモンド1周する筒香(撮影・江口和貴)

さらに中田の二塁打と敵失で無死一、三塁。8番平田が詰まりながら中前へタイムリー。なおも一、三塁で9番炭谷が左犠飛

プエルトリコは7番手マルトラルが登板。

2死一、三塁から代打で日本ハム中島が登場したが見逃し三振。この回日本は3点。


<8回裏>

日本は5番手の日本ハム増井が登板。平田が左翼に回り、右翼にはソフトバンク中村晃。安打とバッテリーエラーで無死二塁のピンチ。2死三塁となり、再びパスボールで1点を奪われる

日本5番手の増井(撮影・江口和貴)
日本5番手の増井(撮影・江口和貴)

<9回表>

プエルトリコは8番手パガンが登板。

先頭の4番中村剛は四球で出塁したが後続を断たれ無得点。


<9回裏>

日本は6番手で楽天松井裕が登板。

連打で無死一、二塁のピンチを背負う。1死二、三塁から三遊間を破られたが、レフトから平田がすばらしいバックホームで二塁走者の本塁突入を防いだ

最後は指名打者アルベロを見逃し三振で、試合終了。

日本6番手の松井(撮影・江口和貴)
日本6番手の松井(撮影・江口和貴)

<日本先発>

(中)秋山翔吾(西武)

(遊)坂本勇人(巨人)→今宮健太(ソフトバンク=7回守備)

(二)山田哲人(ヤクルト)→中島卓也(日本ハム=8回代打)

(指)中村剛也(西武)

(左)筒香嘉智(DeNA)→中村晃(ソフトバンク=8回守備)

(一)中田翔(日本ハム)

(三)松田宣浩(ソフトバンク)→川端慎吾(ヤクルト=5回守備)

(右)平田良介(中日)

(捕)嶋基宏(楽天)→炭谷銀仁朗(西武=6回代打)

先発投手 前田健太(広島)→大谷翔平(日本ハム=4回)→大野雄大(中日=6回)→則本昂大(楽天=7回)→増井浩俊(日本ハム=8回)→松井裕樹(楽天=9回)


<日本代表メンバー>

<投手>

松井裕樹(楽天=19)

菅野智之(巨人=25)

則本昂大(楽天=24)

沢村拓一(巨人=27)

大谷翔平(日本ハム=21)

前田健太(広島=27)

増井浩俊(日本ハム=31)

西勇輝(オリックス=24)

大野雄大(中日=27)

山崎康晃(DeNA=23)

小川泰弘(ヤクルト=25)

武田翔太(ソフトバンク=22)

牧田和久(西武=30)

<捕手>

炭谷銀仁朗(西武=28)

嶋基宏(楽天=30)

中村悠平(ヤクルト=25)

<内野手>

今宮健太(ソフトバンク=24)

松田宣浩(ソフトバンク=32)

川端慎吾(ヤクルト=27)

坂本勇人(巨人=26)

中島卓也(日本ハム=24)

中田翔(日本ハム=26)

山田哲人(ヤクルト=23)

中村剛也(西武=32)

<外野手>

中村晃(ソフトバンク=25)

平田良介(中日=27)

筒香嘉智(DeNA=23)

秋山翔吾(西武=27)