ロッテは10日、今季戦力外となった上野大樹投手(29)、小林敦投手(29)、植松優友投手(26)が現役を引退し、来季から上野をマリーンズ・ベースボール・アカデミーのテクニカルコーチ、小林をスカウト、植松を打撃投手として契約を結ぶと発表した。

 また13年までロッテでプレーし、西武を戦力外となった中郷大樹投手(31)も打撃投手として契約する。

 4選手の球団を通じてコメントを発表した。

 上野は「トライアウトの際にファンの方々が、わざわざ静岡まで来てくださり、応援していただきました。その時、あらためてマリーンズに入団して幸せだったなあと感じました。こんな僕ですが、多くの方に応援していただき、本当にありがとうございました。プロ初勝利も初完封も思い出深いですが、1軍で投げたすべての試合が僕にとっては大切な思い出です。マリーンズは地域に根付いた球団だと思っています。新しい仕事では、地域貢献もできればと考えています。なによりも子どもたちに野球を教えるのは楽しみですし、うれしいです。やりがいを感じています」。

 小林は「けがをして投げることができない日々が長かったですが、5年間もやらせていただいたことに感謝をしています。いちばんの思い出は長いけがから復帰して、ロッテ浦和球場での2軍戦で久しぶりに投げた試合のこと。とても緊張をしたのを覚えています。応援してくれた方々、サポートしていただいた方々に本当に感謝をしています。第2の人生では、マリーンズの力になれるような、いい選手を発掘できるよう頑張ります」。

 植松は「今年、プロ8年目で1軍初登板初先発を地元関西の甲子園で投げることができたことがいちばんの思い出です。その時は80人ほどの知人の方に応援に来ていただきました。応援してくれた皆様に本当に感謝です。選手としては力になれませんでしたが、スタッフとして少しでもチームをサポートできるよう必死に頑張って投げたいと思います」。

 中郷は「マリンでプロ初勝利した際に福浦さん、岡田さんと一緒にお立ち台に上げていただいたことがいちばんの思い出です。悔いはありません。応援していただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。今は、スタッフとして再びマリーンズに戻ることができてとてもうれしく思います」。