阪神鳥谷敬内野手(34)が3大「超変革」でキャリアハイを目指す! 25日、甲子園で自主トレを公開し、<1>体重増<2>スピードアップ<3>バットと3つの改革にトライして「すべての数字で、自分が出してきた数字を超えられたらと思います。自分が目標にしてきた先輩を胴上げできるようにしたい」と断言。自己最高の成績で、チームを優勝に導くことを目標に掲げた。

 オフに金本監督から「行動でも言動でも成績でも引っ張ってくれ」と直接伝えられ「全部変えられたら」と超変革を開始。「ここ数年で一番いい状態で入れる」と力強い。3大改革は早くも効果の兆しが見える。

 <1>体重増 金本監督の期待値は20本塁打。「筋肉だけで3、4キロ太れる」と指令を受けた。ウエートトレーニング量を増やし、80キロ程度の体重はオフだけで2キロ前後増えた。

 <2>スピードアップ 年明けから約10日間ハワイで初の海外自主トレ。「もう1回スピードを上げたい」。体重増で俊敏性を失わぬよう、例年より短距離メニューを多くした。金本監督の期待は昨季9盗塁からの倍増。「しっかり走れる状態になっている」と鳥谷。

 <3>メッセバット ナイキ社製の相棒は昨季、910~920グラムで33・5インチと34インチの2種類を使用。今季はメッセンジャーと同じ型に変更。890~895グラム、34インチの白木を使う。長さを保ちながらもスイングスピードが上がる重さに変え、飛距離アップを狙う。

 悲願のV奪回へ。変革の数々は覚悟の表れに違いない。【佐井陽介】