DeNA筒香が「新刀」を手に入れた。宜野湾キャンプ第3クール2日目の12日、フリー打撃で好感触の快音を連発。白木と黒のツートンカラーのバットを大事そうに抱え「最高のバットを作ってもらいました。ありがたいですね」と満足そうに話した。この日、用具のアドバイザリー契約を結んでいるミズノ社のバットクラフトマン名和民夫さんと面談し、今季使用バットの最終打ち合わせを行った。

 昨季からの主な改良点として使用材をしなりが強いホワイトアッシュから硬さ重視のメープルに変更。オフ期間中に参戦したドミニカ共和国でのウインターリーグで速球派が多い外国人投手と対戦し「少し押し込まれる感じがあったので硬いものを選んだ」と説明した。また、重さも900グラムから880グラムに軽量化。ただ、長距離砲として飛距離を維持するためにバランスを先端方向に移動させた。

 2年越しのフルモデルチェンジ。フィーリングは1発回答で示していた。前日11日の紅白戦で放った“今季1号”に「バットの感触は完璧でした。これで1年間戦い抜きたい」と筒香。現役選手では異例となる1月16日に養老市の同社バット工場に出向くぐらいこだわった「新刀」でアーチを量産する。【為田聡史】