元女房は語る、涌井さん以上! 中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18=東海大相模)が19日、沖縄・北谷で行われたランチ特打で初めて打者に対した。福田、古本に対して直球のみ51球。「30~40点ぐらい。コースがバラバラだし、コントロールもバラバラ」と自己採点は辛めだったが、着実に段階を踏み、実戦への見通しも立ってきた。

 相対した福田は横浜(神奈川)時代、2学年上のロッテ涌井とバッテリーを組んでいた。「涌井さんより勢いは感じた。涌井さんはまとまっている投手なので。(小笠原は)はまったときの威力はすごいと思う。球速以上に速く感じる。いい球は差されるという感じ」と証言した。

 球威だけではなく、制球力も披露した。51球中、ボール球は12球。見守った谷繁監督も「ほぼ9割方ストライクを入れていて、さすがだなと思った。全然ストライクが入らない投手も見てきた。打者に気持ちよく打たせていたね」とうなった。

 2月中の実戦初登板も見えてきた。森ヘッドコーチは「(初実戦は)こっち(沖縄)の最後になるかもしれない。本人次第だけど」と説明。28日にはDeNA戦、29日に韓国・LG戦が予定されている。小笠原も「実戦は(2月中に)やっとかないといけないと思う。早い段階で。段階があるので。焦りは良くないんですけど」。第5クールでシート打撃に登板予定。目標の開幕ローテ入りへ、151キロ左腕の歩みが力強くなってきた。【宮崎えり子】