ブルペンが、ライブハウスと化した!? 2年目のヤクルト竹下が24日、沖縄・浦添キャンプで体を激しく上下動させる荒々しい投法を披露した。91球を投げ、80回も帽子を地面に落とした。チームで一番小さい55センチのサイズでも、だ。あまりの多さに、高津投手コーチから「帽子にひもを付けろ」と笑われたほど。ヘビーメタルの「ヘッドバンキング」のように、頭を縦に激しく振り続けた。

 竹下は「そういう音楽は聞かないですし、関係ないです。髪質のせいですね」とおどけてみせたが、もともと持つ本能だった。キャンプ序盤に伊藤投手コーチから「お前の持ち味は腕を振って、躍動感があること」と指摘された。

 昨季はドラフト1位の即戦力で期待されながら、「抑えなくてはいけない。もっといい球を」と空回りし、1軍登板もなし。「今年は何が何でも1軍にしがみつきたい。守護神は大きな目標。自分の座をつかみたい」。腕を振って帽子を落とした数だけ、神宮のマウンドに近づく。【栗田尚樹】