広島鈴木誠也外野手(21)が甲子園でも「神る!」 今日8日からの阪神3連戦に備え、甲子園屋内練習場で練習。フリー打撃で快音を響かせた。急成長のプロ4年目は打率3割1分1厘をマークするが、数字に興味はない。チームのために出塁を第一にし「失策でも塁に出られればいい」。神ってる一打でチームを勝利に導く。

 石井打撃コーチが投げる山なりの球を、スイートスポットで打ち返した。甲子園室内で行われた練習で鈴木のバットが快音を奏で続けた。前日までの中日戦を終えて金沢から移動。阪神3連戦に向けて最終調整を行った。甲子園でチームは今季4勝2敗。鈴木も6試合で打率3割4分8厘と得意にしている。若武者は汗をぬぐうと、はっきりと言った。

 「勝ちたい。ゲーム差は空いているけど、スキを見せたらすぐに抜かれてしまうと思っている。打つ打たないよりも、とにかく出塁。少しでもチームに貢献できれば、失策でもいい」

 今季は緒方監督が「神ってる」と表現した3戦連続決勝弾を放つなど、打率3割1分1厘、11本塁打と急成長。だが残っている数字も「意識はしていない」。自慢の俊足を生かすことがチームの勝利に貢献する方法と考え、重視するのは出塁だ。緒方監督が「1戦1戦を戦うだけ。何も変わりはない」と話したように、首位を独走する状況でも油断はない。チームの勝利こそ喜びにつながる。

 やってくれそうな気配はある。前例が何件もある。直近では1日DeNA戦(横浜)で放った平凡な三塁へのゴロを相手が失策。それが先取点、勝利につながった。ミラクルを起こす可能性を秘めたポテンシャル。「神ってる」一打を聖地甲子園で打つ可能性は十分にある。フィーバーにも浮かれない謙虚な男が、勝利の一打を呼ぶ。【池本泰尚】