キューバから楽天にやって来た「腰の低すぎる助っ人」ペレスの、一日一善が止まらない。6回には同点を呼ぶ適時打を放ち、7回は2日連続の2号ソロを左翼席に打ち込んだ。「礒部コーチから、投手の走者のいない時の傾向を教わっていた。確信はなかったけど感触はあった。行け! と思った。最高の気分」。長打力に3番というチームの課題2つを埋め、前半戦最終戦を白星締め。2日連続のヒーローインタビューは「オウエン、アリガトウ!」と日本語であいさつし、また頭を下げた。

 礼儀正しい性格と強打で、クライマックスシリーズを目指し戦うチームに欠かせない存在となってきた。梨田監督は「広角に打てる。腕力が強いわけじゃないが打撃は軸回転で、意外にコンパクト。バットを頭の上で回してうまくタイミングを取っているね」と適応力を感じ取る。笑顔で仲間に溶け込み、同じ外国人のウィーラーをはじめ、ベンチでも言葉を交わす機会が増えた。「自分は負けることが大嫌い。勝つためにここにやって来た」。3位以内が目標のチーム状況を十分に理解し、力になりたいと誓う。

 前半戦白星ターンを決め、3位ロッテとの10・5ゲーム差逆転を目指す後半戦へ臨む。梨田監督は「簡単な差じゃない。だけど可能性は残っている」と力強いファイティングポーズ。強打の助っ人を加え、ミラクルを起こす。【松本岳志】

 ▼12日の西武戦でプロ野球58人目の初打席本塁打を放った楽天ペレスが、また1発。初打席本塁打の試合から2試合連続本塁打は、99年ボーリック(ロッテ)が4月14、15日のオリックス戦で記録して以来。