6年ぶりの地元開催となる“野球の祭典”で、ソフトバンク和田が祭りの勇壮な興奮を引き継ぐ。今日15日の第1戦に先発するが、その15日早朝には博多祇園山笠のクライマックス「追い山」が行われる。同日に福岡の地で球宴が行われるのは初めて。博多の街を全力で「オイサー、オイサー」と駆けめぐる姿の迫力は和田もよく知っている。「(山笠のように)ふんどしでも締めて投げようかな? いや、ないです。ユニホームの規定もあるので」と笑顔で冗談を言ったが、工藤監督から任された先発のマウンドへ意欲満々だ。
ヤクルト山田、巨人坂本ら強打者にも全球種を使い真剣勝負だ。「バレンティンやビシエドもいますしね。せこい当たりより本塁打の方がファンのみなさんも見たいと思う。四球を出すのが一番ダメ。中途半端な投球はしない」と攻めの投球を誓った。
世界の子供たちのためにも奮闘する。シーズン中も1球につき10本のワクチン支援活動を行っているが、球宴では1球につき100本寄贈することを決定。さらに、チームが勝てば倍増するという。「出られることに感謝したい」。地道に続けてきた社会貢献をさらに多くの人に知ってもらうためにも、大事なマウンド。ワクチンのためにも無失点でバトンをつなぐつもりだ。
ルーキーだった03年の初出場時は「その場にいるだけで緊張した」と話していた左腕も全パで最年長となった。35歳が全国のファンに健在ぶりを届ける。【石橋隆雄】



