西武岸孝之投手(31)が通算100勝目を飾り、チームを最下位脱出に導いた。

 3回までに3点を失う苦しい立ち上がりも、4回に「野手の方が苦手の武田から点(4点)を取ってくれて、もう1度気を入れ直して投げました」。4回から7回までは球威ある直球とカーブを軸に無安打に抑え、節目の勝ち星を手にした。

 8回を8安打4失点にまとめて今季6勝目を挙げ、自身の勝率も5割に戻した。お立ち台では、この日1000試合出場を達成した女房役の炭谷に感謝。「銀(炭谷)の1000試合達成もあって、しっかりしないといけないと思った。100勝のうち、半分以上が銀と組んで積み重ねてきたもの。一緒に達成出来たのはうれしい。ありがとう、と言いたい」と、ダブル達成を喜んだ。

 田辺徳雄監督(50)は「尻上がりによくなって、岸らしい投球だった。(通算100勝は)エースとしてやってきた証。これからもどんどん(勝ち星を)伸ばしていってほしい」。苦手の武田を攻略し、岸を援護した打線についても「(逆転した4回は)制球の乱れに乗じて、各バッターがよくつないでくれた」とたたえた。