7度目こそ! ソフトバンクが、西武を振り切り、優勝マジック点灯に王手をかけた。同点の7回、柳田悠岐外野手(27)の左前打で勝ち越し、長谷川勇也外野手(31)がトドメの8号2ラン。むち打ちを押して、強行出場した4番内川聖一外野手(34)の闘志に、ナインが奮い立った。ここまで王手をかけた試合は6連敗だが、今日にも待望のマジック22をともす。

 内川が4番指名打者でスタメン出場し、2回に中前打を放った。28日ロッテ戦でデスパイネと激突し負傷退場したが、復帰しチームを鼓舞した。「フライを打って、一塁に走るだけでは違和感も出ないよ」と5打数1安打で納得のいかない表情を見せたが、闘志はナインに伝わった。

 同点の7回、3番柳田が勝ち越し左前適時打。さらに長谷川が、貴重なダメ押し8号2ランを放った。通常は指名打者だが、右足首の不安を抱えながら左翼の守備に就いていた。長谷川は「最高の結果になってよかった。失投を1発で仕留めることができた」と、西武岸の外角高めを逃さなかった。

 約束がある。7月21日に熊本地震の被災地を慰問。まだ不安な日々をすごす被災者たちと触れ合った。再びオフに訪れることを約束。もちろん、最高の報告をするつもりだ。

 ここまでマジック点灯に王手をかけた試合は6連敗中だが、工藤監督は「そこは見ずにやるだけです」と無意識を強調した。【石橋隆雄】

 ▼ソフトバンクは今日31日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はソフトバンクが西武に○か△で日本ハムが楽天に●、(○の場合は日本ハム△でも点灯)でM22が出る。ソフトバンクのマジック点灯王手は今季7度目。