巨人内海が2試合連続で大量失点KOを食らった。初回から2失点と不安定。打線が2度も勝ち越したが6回無死一塁で福田に同点2ランを献上。無死一、三塁で、高橋に勝ち越し適時打を浴びて降板した。6回途中8失点で、前回8月26日DeNA戦の1回6失点と合わせて2試合14失点。チームも2連敗で首位広島とのゲーム差が13・5に拡大し、高橋監督は「(内海は)良くなる気配が最初からなかった」と厳しかった。

 ベテランらしい慎重さが影を潜めた。初回の先制打、6回の本塁打と適時打は、いずれも真ん中付近に初球が甘く入った。クライマックスシリーズ(CS)へ向け再加速が必要な9月に、内海は通算22勝10敗。勝負どころで、力を発揮するどころか、期待を裏切った。初回の2失点目は捕手小林誠が走者にタッチに行かなかったボーンヘッドによるものと、考えられないミスも出た。ゲーム差だけでなく、首位広島との勢いの差が大きく広がってきた。