巨人高橋由伸監督(41)が12日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪問し、シーズン報告を行った。老川祥一オーナー(74)、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆(90)ら幹部が同席する中で約1時間半、会談した。

 就任1年目の今季はシーズン2位、クライマックスシリーズは5年ぶりにファーストステージ敗退。会談後、老川オーナーは「(高橋監督は)来季頑張りますということなので、我々としてもぜひ頑張ってもらいたいということを申し上げた」と話した。

 戦力アップの必要性をあらためて共有した。同オーナーは、渡辺主筆から指揮官に「あまり準備のない状態で就任してもらったわけですからやむを得ない面もあった。来季は頑張ってください」という趣旨の話があったと語った。その上で「戦力の不足とかいろいろ問題があることは間違いない」と強調。具体名は出なかったようだが「どういう点の補強が必要か。若い人を育てていくことが一番大事なこと。戦力を整えることとやっぱり練習」と課題を確認し合った。

 来季は3年契約で2年目の高橋監督は「いい選手を取ってしっかり育てないといけないと思っています」と語ったという。補強と育成の両輪を軸に復権を目指す。【浜本卓也】