日本ハムの4番中田翔内野手(27)が、逆転勝利の口火を切った。1点を追う6回。先頭で広島岡田の初球、139キロのスライダーを左翼スタンドへ運んだ。

 「積極的に行こうと思っていた。投げミスが来ないかなぁと思っていた。ラッキー」と、狙いを付けていたスライダーが甘く入ってきたところを、逃さなかった。一振りで仕留めた同点1号ソロに、日本ハム・ファンが総立ちとなった。中田の日本シリーズ本塁打は、巨人と対戦した12年の第5戦(東京ドーム)以来2本目だ。

 チームは連日の接戦をものにして連勝で2勝2敗と星を5分に戻した。「ウチも向こうも負けられない。嫌なイメージは消すことが出来た」と、10年ぶりの日本一へ手応えも十分だ。