金の卵たちに、格の違いを見せつける。神宮創建90周年の記念奉納試合(ヤクルト-東京6大学選抜)が今日5日に、神宮で行われる。ヤクルト真中満監督(45)は4日、6大学側のメンバーに名を連ねる広島1位の慶大・加藤、中日1位の明大・柳に対し、「今のうちからヤクルトってやりにくい、そういう嫌なイメージを植え付けたい」と本気モード全開で勝負することを誓った。予告先発はヤクルトが石山、6大学選抜はヤクルトから2位指名の明大・星と発表された。

 単なる記念試合だと、思っていなかった。神宮で行われた全体練習。東京6大学選抜との試合に向けて意気込みを問われた真中監督が、語気を強めた。

 真中監督 負けられないよ。プロだからね。6大学側には、広島1位の(慶大)加藤君、中日1位の(明大)柳君がいる。彼らはプロに入ってからは、敵というかライバル。入団前にヤクルトと戦って、嫌なチームだと思わせておきたい。そういうイメージを植え付けられたらいい。

 先々の戦いまで、見据えている。相手メンバーには、今秋ドラフトで指名を受けた選手がずらり。その中でも、加藤と柳の存在を警戒した。来年からは同じセ・リーグで顔を合わせることになる。“先制パンチ”を与えるチャンス。「ヤクルトの戦いにくさを意識させたい」とプロの洗礼を浴びさせるつもりだ。

 球界屈指の主軸も、指揮官の考えにうなずいた。

 山田 シーズンと同じような緊張感を持って戦えたらいいなと思います。加藤君も柳君も球は見たことがないので。初球は振りませんよ。打席の中で、球筋を見ていきたい。

 史上初の2年連続のトリプルスリーを達成した男も、手を抜くつもりは一切ない。相手先発は、ヤクルトがドラフト2位で指名した最速156キロ右腕の明大・星。意外な組み合わせとなったが、山田は「打席に立ってスピードを感じたい。プロとして負けられない。打てるように頑張ります」と、先輩としての姿を見せつける覚悟だ。

 始球式には早大出身でヤクルトOBでもあり、この日、アストロズへの移籍が決まった青木が務めることになっている。さらに約3万人の観衆もスタンドを彩る予定。注目が集まる一戦。その前で、恥ずかしい姿は見せられない。真中監督は、「真剣勝負だから」と表情を引き締めた。【栗田尚樹】

 ◆神宮奉納試合VTR 前回は、明治神宮外苑創建80周年だった06年。当時のヤクルトは現アストロズ青木、畠山らが先発メンバーとして出場した。法大4年だったヤクルト大引が先頭打者本塁打を放つなど、2万3010人の大観衆を沸かせた。結果は3-2でヤクルトが辛勝した。