日本ハム大谷が、初めて野手として参加する日本代表で「チャンスメーク侍」になる。４日、２軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で参加していた秋季練習を打ち上げた。今日５日に侍ジャパンに合流するが、野手専念となる強化試合４試合へ向けて「チャンスメークを出来るバッティングが出来れば」と、自らの役割を定めた。

　一流が集う日の丸メンバーの中で、求められる仕事を冷静に分析した。「長打を打てるバッターもたくさんいますし、みんなクリーンアップを打っているようなメンバーが来る。必ずしも長打が試合を決めるわけではない」と、国際舞台での試合展開を読む。「（塁に）出る人と（チャンスを）広げる人と決める人が、しっかりかみ合えば得点できる」と、いかに１点をそつなく奪うことが出来るかが重要と力説。自身は「広げるタイプだと思う」と、チャンスの糸口を拡大させる役を全うするつもりだ。

　侍ジャパン初本塁打も期待されているが「ヒットの延長でホームランを打てれば」と控えめ。３日間の秋季練習を終えて「いいリフレッシュにもなりました」と、心身とも充実の状態で日の丸を背負う戦いへ出向く。【木下大輔】