日本ハムの“侍戦士”に、WBC決勝ラウンドの予行演習が用意されることになった。13日まで行われていた強化試合にも、大谷翔平投手(22)、中田翔内野手(27)ら12球団最多6選手が選出されており、本大会でも活躍が期待されている。2月中には国内で日本代表合宿も始まる見通しだが、同月上旬の日本ハムの米アリゾナキャンプには同行させる方針。現地でWBC球の使用も検討されており、他球団の代表メンバーとは違う、貴重な経験を積む機会ができそうだ。

 来年2月の春季キャンプは、今年同様に米アリゾナで行われる予定。WBCを控える侍ジャパンのメンバーにとっては、日米間を往復することになるが、球団は春季キャンプに同行させる方針だ。移動の負担を考慮しても、チームで練習できる時間をつくることや温暖な気候で体を仕上げる面でメリットは多い。

 また栗山監督は「(WBCの)ボールを使うかどうか(投手コーチの)吉井と相談する」と話した。NPB球より滑りやすいとされるボールで練習することには慎重ではあるが、「東京ドームでやっているのとは、感覚が全然違うかもしれない」と、一度体験させることも必要と考える。アリゾナ州は、WBCの準決勝、決勝が行われるロサンゼルス(カリフォルニア州)とは接しており、似たような気候のもとでプレーする機会は貴重なもの。特に日本代表の大黒柱となる大谷にとっては、有意義な時間になりそうだ。【本間翼】