ロッテ1位指名の桜美林大・佐々木千隼投手(4年=日野)が本領を発揮して4強に進出した。

 8回1死まで無安打投球だった。代打選手に初安打(二塁打)され、さらに三塁打を浴びて1点を失って降板したが、三振は5連続を含む11。外れ1位ながら5球団が競合した注目右腕は、初出場の全国舞台で実力を見せつけた。さらに8回、リーグ戦で経験のない打席にも入り、本塁打までかっ飛ばした。

 佐々木千の女房役として先制2ランを放って援護した大平達樹捕手(3年=桜美林)は「無安打は打たれてから気づいた。千隼さんはよくなかったと言っていたようですが、僕はよかったと思う。初打席(2回)でも四球を選んでくれて。あれでベンチが盛り上がりました」。自分のことより投打に活躍したエースをたたえた。