セ界の中心で勝利を呼び込む投手になる。巨人からドラフト2位で指名された近大・畠世周(はたけ・せいしゅう)投手(22)が15日、大阪市内ホテルで仮契約を結んだ。契約金7000万円、年俸1200万円(いずれも推定)で背番号は未定。186センチと長身の最速152キロ右腕は新人王を目標に掲げ「子供たちに『畠選手のようになりたい』と言われるようになれればうれしい」と球界を代表する投手を未来像にした。

 名は体を表す。名前の「世周」は、父英彰さん(50)に「世が自分のいい方に周るように」との願いを込めて命名された。畠も「人とかぶることがない名前。1度聞いたら覚えていただけると思います」とお気に入りで、プロの世界でオンリーワンを目指す自分の志と重なり合う。

 名前負けしないよう精進を重ねる。憧れの元巨人桑田氏の投球動画でカーブを研究中。広島黒田の著書も読み込むなど、球界の中心として活躍した名投手のエキスを吸収している。

 今月上旬、今秋発症した右肘痛の検査を受けた。結果次第では遊離軟骨の除去手術の可能性もあったがひとまず経過観察となった。「しっかり努力して1日でも早く1軍に上がって活躍したい」。名前の由来に沿った、壮大なプロ生活を送ってみせる。【浜本卓也】