1年目から先発で4勝を挙げた阪神青柳晃洋投手(22)が来季の開幕ローテーション5番手の最有力候補に躍り出た。高知・安芸秋季キャンプで15日、特別ルールの紅白戦が行われ、紅組先発として2回を無失点に抑えた。変則右腕の活躍に金本監督が「ずっといい。球に力がある。左のインサイドにバシバシ決まったら、そんなに打てないと思う。先発5番手? そのつもりですよ」と発言した。

 16年最後の実戦では、練習中の高速クイックを披露した。「盗塁もされなかったので、すごい収穫です」と課題も完全に克服した。チームはメッセンジャー、藤浪、能見、岩貞に次ぐ先発投手を求めている。指揮官はそこに青柳を当てはめたい考えだ。伝え聞いた右腕は「うれしいです。まだどうなるか分からないですけど、来シーズンに向けて頑張りたいですね」とテンションアップした。

 金本監督は最後に気を引き締めにかかった。「青柳もまだ、優先というぐらい。優先的には入れると思う。それ以上の力を持っている投手が出てくれば、そりゃあそっちに行くに決まっている」。アピールを続け、来季開幕ローテに名を連ねる。【梶本長之】