球児からの金言を胸にプロの世界に飛び込む。阪神から6位指名を受けた四国IL・徳島の福永春吾投手(22)が17日、仮契約を結んだ。契約金2500万円、年俸680万円(金額は推定)。ドラフトでは四国ILから初めての阪神入団選手となった。「球界を代表する投手になり、独立リーグに入ってくる選手が僕と対戦したいと言ってもらえるようになりたい」と意気込んだ。

 昨年、藤川が四国IL・高知に入団した。チームは違えど、最速152キロの直球が武器の男にとってまたとない勉強の機会。「真っすぐで自分の得意なところを磨いて欲しい」と藤川から激励を受けた。これに福永は「タイプは違いますが、(直球を)磨いていこうと思いました」。大きな刺激になった。

 徳島での2年間は体の強さと筋肉の効率性を重視した。スタミナ強化のほか、肩や肘周りの筋力向上に努め、自ら東京の講習会にも出向いた。ユニホームのサイズがXOから2XOとワンサイズ巨大化。「少しずつですが、下半身が安定してきました」。藤川との必勝リレー共演を目指す。【山川智之】

 ◆福永春吾(ふくなが・しゅんご)1994年(平6)5月14日、大阪・高槻市生まれ。金光大阪高を経てクラーク記念国際高に転入。12年関西独立リーグの06BULLSに入団し、15年から徳島。今季は15試合で6勝6敗、防御率1・38、81奪三振はリーグ最多。