日本ハム宮西尚生投手(31)が、来季のチーム連覇に向けて個人タイトル2年連続獲得を自らに課した。4日、札幌市内の商業施設で行われたラジオの公開収録に登場。後輩杉谷とともに、軽妙なトークで盛り上げた。収録終盤には、来年の目標を漢字1文字で表現。「続」と書き記し「日本一になるためにはタイトルを2年連『続』取る。今から燃えています」と奮い立たせた。

 入団から9年で、数々の金字塔を打ち出した。今季はパ・リーグ初の9年連続50試合以上登板を達成。プロ野球史上2人目、リーグ初の通算200ホールド、500試合登板と節目を刻んだ。スポットライトを浴びることが少ない役回りだが、最優秀中継ぎのタイトルをつかんだ。「今年はタイトルを取れて日本一になれた。来年も続けられたら」と、再び頂点を目指す。

 世界舞台を見据えた、スピード始動を敢行する。11月の侍ジャパン強化試合メンバーに選出され、来年3月のWBC代表の可能性も十分。「走り込みを中心に、少しだけ投げ込むかな」と、例年は年明けの投球練習再開を、年内に母校の市尼崎で予定する。2年連続の日本一へ、タイトル継続で、節目の10年目を彩る。【田中彩友美】