ソフトバンク柳田が、来年3月のWBC出場へ向け最善を尽くす。ヤフオクドームで練習を行い、前日5日に一部のテレビ番組で「右肘再手術」と報じられたことに対し「手術はしません」ときっぱり否定した。

 右肘の状態は「まだ痛いですよ」と明かすが、手術はせず保存療法で回復させていく。昨年11月にクリーニング手術を受けた右肘が、今季のCSから悪化。11月の侍ジャパンの強化試合を辞退し、宮崎での秋季キャンプもノースローで調整を続けていた。

 小久保監督を世界一にするためにも、WBCに出場したい気持ちは強い。「選ばれて、その時に状態がよくてもう大丈夫なら出るし、無理だったら無理」と、もどかしい気持ちを言葉にした。再手術ではなく保存療法ならば、WBCへの道が完全に閉ざされるわけではない。現在も打撃は問題なく、しっかりと振り込んでいる。来年1月には温暖なグアムでの自主トレも計画している。

 筑後市のファーム施設で2日間行ったリハビリでは、右肘の可動域や状態もよくなっていると実感する。前日5日には病院で経過を確認。「(来年3月31日のシーズン)開幕に間に合えばいい。リハビリ担当トレーナーの太田さんとやって、うまくいっている。信頼しています」。最悪でもシーズン開幕に出遅れることのないよう、今後も筑後でリハビリを続けていく。

 ◆ソフトバンク柳田のここまで 15年11月13日に福岡市内の病院で右肘関節の遊離体摘出手術を受ける。16年春のキャンプはB組で調整し、3月25日の開幕戦に中堅でスタメン出場。9月1日西武戦の守備で右手薬指を骨折。翌日、登録を抹消した。10月8日のCSファーストステージ第1戦に合わせ復帰。日本ハムとのファイナルステージにかけ、右肘の状態が悪化。痛みを押して出場した。「投げる方がしんどい」と11月強化試合の侍ジャパン代表も辞退し、リハビリに励んだ。