西武ドラフト1位、作新学院の今井達也投手(18)に「春季キャンプ1軍スタート」プランが浮上した。9日、埼玉・所沢で行われた新入団発表イベントに出席。FA移籍した岸がつけていた背番号11を引き継ぐことが発表されると、ファンからどよめきが起きた。

 「岸さんは目標ですけど、いずれ超えなくてはいけない」。しっかりと前を見据えて話す今井の姿は、ファンだけでなく首脳陣もうならせた。辻監督は「本当にしっかりしている」と相好を崩した。もともと高く評価していたが、この日はさらに「キャンプ1軍帯同というのもいい」とした。

 西武は今季、大卒ドラフト1位の多和田が5月から先発に定着。それでも春のキャンプは、負傷もあって2軍スタートだった。甲子園優勝投手の高橋光成であっても、1年目の15年は2軍スタート。高卒選手の1軍スタートの例は、10年の菊池雄星までさかのぼる。

 ケガのリスクに配慮した球団方針だが、辻監督は「しっかりしているから、やりすぎることもないでしょう」と事もなげ。自分がプロ入りした当初、1軍キャンプで田淵、東尾ら名選手の姿を見て刺激を受けたことを振り返り「見ておくことは後々につながる。もちろん、良ければ開幕ローテもあり得る。先発は必要ですから」と言い切った。【塩畑大輔】