巨人が史上初となる1シーズンでのFA3選手獲得に成功した。14日、日本ハムから国内フリーエージェント(FA)権を行使した陽岱鋼外野手(29)と正式合意した。堤GMが陽と電話で入団の意思を確認し合った。条件面は詰めの段階だが、4年総額約10億円(推定)を提示している模様。背番号は「2」で同番号を背負った脇谷は引退した鈴木の「12」を引き継ぐ。入団会見は19日の予定だ。

 今オフの大型補強の狙いを、堤GMは「1年間で見えた課題をどう埋めるか」と語った。陽獲得でセンターラインだけでなく打線の1、3番も固定され、2つの課題をクリアした。

 ここまで、FAでは先発候補の山口俊と終盤を託せるソフトバンク森福も獲得。トレードで日本ハムから吉川光と石川が移籍し、元楽天のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)も入団決定。抑え候補の最速164キロ右腕・アークイメデス・カミネロ投手(29=マリナーズ)との交渉も大詰めだ。覇権奪還へ、隙をピンポイントで埋めていく。