西武本田が海外転戦をステップに、偉大な先輩の穴を埋める飛躍を目指す。24日、約1カ月のオーストラリア・ウインターリーグへの派遣を終え帰国。合流したメルボルン・エイシズでは、5試合に先発し4勝0敗、防御率1・21の好投をみせた。「カーブが良かった。パワーヒッター相手にどれだけ速球が通じるかもテーマだったが、投げるにつれ球威が増す手応えがあった」と振り返った。

 キレの良い直球とカーブを駆使する姿も、東北学院大の先輩、岸と重なる。編成部の小野プロ担当も「5年くらい派遣に同行している中でも、今回の本田と野田は別格。本田は来年先発の一角に食い込んでくれるのでは」とうなずいた。

 本田は「岸さんの穴は、自分がいきなり埋められるようなものじゃない。でも、いずれ埋めるつもりでないと」と表情を引き締めた。地元宮城に戻る年末年始も無休で来季に備える。「キャンプ初日からブルペンで投げるのは当たり前。どんな内容でアピールするかが大事」と意気込んだ。