阪神が将来的に少年層の育成を目的としたアカデミー設立を検討していることが28日、分かった。四藤球団社長が構想を明かした。「まだ準備段階でいつからかは決まっていないがアカデミーを検討している」。野球振興を目的に裾野を広げる活動は、他球団でも動きを見せている。阪神も先をにらみ、計画を進行させていく。

 来年1月1日付の球団人事でも、アカデミー設立の意図が示された。今季限りで現役を引退した鶴直人氏(29)が球団に入り、営業部ファンコミュニケーション担当に配属された。「立ち上げた時に、少年野球の育成スタッフとして想定している」と同球団社長は話した。OBをうまく活用しながら、構想を実現するのが理想だ。鶴氏を配置することで、アカデミー設立へスムーズに移行していく。