西武が「足元」から投手陣を立て直す。本拠地の西武プリンスドームのマウンドを改修することが29日までに分かった。地面自体を硬くすると同時に、傾斜も従来よりも急にする。鈴木葉留彦球団本部長は「外国人を含めて投手陣が振るわない要因を、いろいろな角度から見直していた。マウンドについては、以前から投手陣からは要望があった」と明かした。

 ソフトバンクや日本ハムなど、米国同様に本拠地マウンドの地面を硬くしている球団は多い。しっかりと地面を踏み締め、蹴れるため、下半身のパワーがボールに伝わりやすくなるからだ。逆に軟らかければケガのリスクが減るなどのメリットもあるが、西武投手陣からは「硬くしてほしい」という要望が続いていた。

 投手によって得意、不得意はあるが、おおむね投手に有利な状況をつくれる。「投手さえ、というのは誰が見ても思ううちの課題」と球団幹部は口をそろえる。「地」の利を得ることで課題克服を目指す。