Vの使者が新年の誓いだ。オリックスからFAで新加入した阪神糸井嘉男外野手(35)が、日刊スポーツの直撃インタビューで今季にかける思いを明かした。御堂筋パレード&ビールかけを大目標に掲げ、生涯虎も宣言。今年3月に開催されるWBCにも「代走要員で選んで」と小久保監督へのお願い? 酉(とり)年の年男が語る決意をお正月からたっぷりどうぞ!【取材・構成=桝井聡】

 -京都府出身。昨年11月の入団会見では阪神、甲子園に対する特別な思いを語った

 糸井 オヤジに初めて連れていってもらった球場。初めて生でプロ野球を見たのが甲子園だった。興奮しましたね。相手投手が桑田さんだった。真弓さんとかいて。タイガースにはヒーローいっぱいおるでしょ。

 -甲子園でプレーするイメージは

 糸井 まあ、まだやってないんでわからないですけど、すごそうですね。

 -金本監督は中堅のレギュラーを明言。打順は

 糸井 それは自分では決められないことなんで、やれと言われたところで最高のパフォーマンスを出すだけです。

 -中堅糸井、右翼福留、左翼には若手が入る

 糸井 技術は教えるものはないけど、経験は話せるかもしれない。でも余裕があれば。ないと思うけど…(笑い)。福留さんとかすごく尊敬してきた選手。見習うべき点が多いと思う。

 -「超人」と言われる

 糸井 超人やからしょうがない。“超”の人やから(笑い)。認識してます。

 -昨季は53盗塁で最年長盗塁王を獲得。若さの秘訣(ひけつ)は

 糸井 どやろね。気持ちが若いというのはある。長くやりたいんで。

 -金本監督は44歳まで現役を続けた

 糸井 出来るだけ長くというのはあります。何歳までとかというのはないですけど。ただ、1年1年が勝負になる年になっている。先は見ずに次の年のことしか考えずにやっていこうと思う。

 -見る限り体の衰えは感じない

 糸井 ちょっと…覚えるのが弱くなりました。記憶力。人の名前とか…ハッハッハ。それくらいです。

 -阪神の選手は

 糸井 そうですね。オリックス行ったときは、それでけっこう苦労したので。オリックスは(トレードで)急に行ったから大変やったけど、今回は早めに決まってるんで予習しときます!

 -生涯阪神の思い

 糸井 もちろん、この年で入っているわけなんで、できるだけ阪神で長くやりたいという思いです。

 -阪神は05年以来、リーグ優勝から遠ざかる

 糸井 それはもちろん。そのためにやっている。(御堂筋パレードとか)やりたいですね。ビールかけもやりたい。

 -お立ち台のパフォーマンスでも楽しませてほしい

 糸井 考えときます! それを考える担当がいるんで。僕はそれを言うだけですから。冗談です。まあ、それはそのときの状況とかに左右されますから。ただ、僕はお立ち台に立てるように頑張るだけです。

 -3月にはWBCが開催される。今月中には28人のメンバーが決まる。13年WBC、14年日米野球以来の侍ジャパン復帰は

 糸井 ないでしょ!(笑い)

 -本音は

 糸井 気持ちは出たいですよ。でも構想外でしょ。「代走要員」で選んでください! 決めたるから!(笑い)。やっぱり出たい気持ちはあります。ジャパンは。もちろん、特別ですよ。

 -その言葉だけで状態の良さがうかがえる。阪神ファンに見てほしいポイントは

 糸井 やっぱり、スピード感あふれるプレー。トレーニングでもスピードを重視して練習している。