巨人版「アベノミクス」で日本を盛り上げます!3年ぶりのリーグ制覇を目指す巨人阿部慎之助捕手(37)が、新年の誓いを立てた。広島の25年ぶり優勝で“神ってる”が流行語大賞となった昨年だが、阿部は「広島も盛り上がったけど、巨人が勝てばもっと景気も上がるはず」と持論を展開。「巨人は勝った方がいい。日本が、全国が豊かになる。それぐらいすごいことだと思っている」と話した。

 昨年の広島優勝による地元の経済効果は、年間約340億円に達した。一般的に、巨人が優勝すれば経済効果は約500億円になるともいわれている。算出方法が異なるため、一概に比較はできないが、巨人の優勝が景気回復をアシストするのは間違いない。しかも「アベノミクス」の肝となる3本の矢を阿部はすでにイメージしている。

 <1>4年ぶりの30発超え 捕手でなく一塁手として今シーズンを戦う。「一塁に専念するからには30本は打たないとね」。2日に打ち込みを敢行するなど、公約達成に向け余念はない。

 <2>犠打もOK 「ジャイアンツは好きですし、ずっと強くあってほしい」というのが阿部の願い。だからこそ、ここ一番で犠打のサインが出ても「しますよ」と即答した。「何でもやります。盗塁しろって言ったらしますよ…って盗塁は無理だな」と苦笑いしたが、それほど勝利を渇望する。

 <3>禁ビール 3月で38歳を迎える。「体重が落ちにくくなってきた」と体の変化を実感。過度なウエートの増減をなくすため、今オフからビールを断った。「ビールかけまでとっておくよ」と美酒を浴びる姿を思い浮かべて笑った。

 公約をすべて実現し、3年ぶりのリーグ制覇で巨人版「アベノミクス」を完成させる。【浜本卓也】