日本ハムのドラフト1位堀瑞輝投手(18=広島新庄)が、初日リタイアの危機に見舞われた。9日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレがスタート。室内練習場で行われたダッシュメニューの繰り返しに、早くも追い込まれた。

 栗山監督ら首脳陣の視線を浴び、緊張感はマックス。「意識しないように、とは考えていたんですけど…。思っていた以上に体がついていかなかったので、心配です」。異様な雰囲気も相まって、予想以上の体力低下を実感した。出身校の広島新庄では、校舎から球場までの山道を自転車利用。脚力は鍛えられていたはずだったが「明日、筋肉痛です」と苦笑いするしかなかった。

 自らを「暗い男」「人見知り」と分析するネガティブな一面を、プロでは改善していく予定。もっとも、危うさ漂う? メンタル面は、マウンドに立てば別人へと変貌する。「高校の時から気持ちで押してきた。チャンスをしっかりものにしていきたい」と、強い覚悟がある。「しっかりキャンプの時からついて行けるように、気を引き締めてやらないといけない」。2月から始まる春季キャンプに向けて、自らにムチを打ち直した。【田中彩友美】