110試合以上、司令塔! 阪神の2年目坂本誠志郎捕手(23)が10日、兵庫県警一日通信指令官を務めた。午前中に県警本部で委嘱状を受け取ると、午後から神戸・三宮の地下街で啓発キャンペーンに参加。110番の日に引っかけて、今季は110試合スタメン? の声に「それ以上出たいです!」。正捕手奪取に闘志を燃やした。

 本当の意味での正捕手出現が待たれる。阪神では10年城島が全144試合で先発出場して以降、100試合以上スタメンマスクをかぶった捕手はいない。打力で突出する原口、昨季開幕マスクの岡崎、打力&強肩の梅野と候補はいるが、昨季18試合先発の坂本にだってチャンスはある。

 制服姿の坂本は指令官らしく積極的に投手をリードすると意気込む。

 「去年は感じてもらっていなかったかもしれない。今年は発信しているなと伝わるくらい。特に投手には自分の思いを伝えていきたい」

 キャンプインでは間に合わない。1月の鳴尾浜では「どんどん使って!」と、ブルペンの相手役に名乗りを上げた。積極的に投手陣とコミュニケーションを図るつもりだ。オフにはシーズンを乗り切ることを想定し、80キロから3キロ増量。飛躍の2年目へ。1つしかないポジションをつかみ取る。【桝井聡】

 ◆阪神捕手の100試合以上先発出場 阪神では10年城島が全144試合に出場して以来、100試合以上先発出場した捕手がいない。11年以降の阪神の最多先発出場捕手は次の通り。

 11年 藤井90試合(98)

 12年 藤井71試合(80)

 13年 藤井95試合(111)

 14年 梅野67試合(86)

 15年 鶴岡57試合(70)

 16年 原口68試合(87)

※()内は途中出場も含めた捕手での試合出場