プロ野球のキャンプ14日目! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。


広島岩本がチーム初弾「いいこと」

 広島の紅白戦最初のアーチは岩本貴裕外野手(30)だった。

 14日、今キャンプ2度目の紅白戦。4回の第2打席、左腕中村恭平投手(27)の低め直球を捉え、右翼席へ運んだ。

 さらに7回にもオスカルから左前打。左腕からの2安打は一番のアピール材料になったはずだ。

 前日の紅白戦から2戦連続安打。「結果を求めてやってきたので、ヒットが出たのはいいこと」。9年目の春、人なつっこい顔に玉の汗を浮かべて奮闘している。【広島担当 前原淳】

紅白戦、4回表紅組無死、岩本貴裕は右中間へソロ本塁打を放つ(撮影・栗木一考)
紅白戦、4回表紅組無死、岩本貴裕は右中間へソロ本塁打を放つ(撮影・栗木一考)

阪神梅野の強肩!百発百中で盗塁阻止

 正捕手を狙う阪神梅野隆太郎捕手(25)がスチール練習で自慢の強肩を披露した。5度盗塁を挑まれて5度、弾丸ライナーのような送球で刺した。全体練習後は金本知憲監督(48)が付きっきりで特打を実施。82スイング中、柵越え18本と調子は上向きだ。

 金本監督から連日の指導を受ける梅野は「前に突っ込んでいたので、突っ込まないようにということを言われた。1日でも早く理想のバッティングに近づけるようにしたい」と表情を引き締めた。【阪神担当 桝井聡】

盗塁阻止練習を行う捕手陣、左から原口、岡崎、梅野、坂本(撮影・宮崎幸一)
盗塁阻止練習を行う捕手陣、左から原口、岡崎、梅野、坂本(撮影・宮崎幸一)

中日杉山が22個チョコレートNo・1

 中日杉山翔大捕手(26)がバレンタインデーに、チームで一番多くチョコレートをゲットした。沖縄・恩納村内のチーム宿舎に届いたチョコレートを集計。1位の杉山は22個、2位の若松駿太投手(21)は15個、3位にはドラフト2位の京田陽太内野手(22=日大)が入った。

 北谷球場でもファンから多くのチョコレートを受け取っていた杉山は「ありがたいことです。光栄です。自己最多だと思う。結果でかえせるように頑張ります」。ファンの声援を胸に正捕手の座を射止める。【中日担当 宮崎えり子】

中日最多のバレンタインチョコを贈られ笑顔を見せる杉山翔大(撮影・前岡正明)
中日最多のバレンタインチョコを贈られ笑顔を見せる杉山翔大(撮影・前岡正明)

DeNA山崎康モテモテ400個チョコ

 DeNA山崎康晃投手(24)が、1番人気だった。バレンタインデーの14日、ファンから山のようなチョコレートを受け取り、練習から引き上げる際には段ボール箱ごと運んでいた。それ以外にも届いたチョコは、全部で段ボール箱5箱分の約400個にものぼった。

 大量のチョコに「全部食べます!」と力強く言い切り、守護神らしくすべての愛を受け止めるつもりだ。【DeNA担当 栗田成芳】

バレンタインデーにファンから受け取ったチョコを運ぶDeNA山崎康投手(撮影・栗田成芳)
バレンタインデーにファンから受け取ったチョコを運ぶDeNA山崎康投手(撮影・栗田成芳)

オリックス金子、ファンに“逆チョコ”

 バレンタインデーとなった14日、オリックス金子千尋投手(33)が球場を訪れたファンに“逆チョコ”をプレゼントした。

 市販のチョコレートを、ユニホーム姿の写真や感謝のメッセージをプリントした紙でラッピング。2個ずつパッケージして「女性と子どもたちへ」と1人1人配って回った。

 練習終了後の球場正面での臨時サイン会は、春季キャンプの金子の恒例行事になったが、チョコを配るのは珍しいイベント。「きょう球場に来てよかったです」と喜んだ女性ファンが、一番ラッキーなバレンタインデーでした。【オリックス担当 堀まどか】

女性ファンにチョコをプレゼントする金子千尋(撮影・渦原淳)
女性ファンにチョコをプレゼントする金子千尋(撮影・渦原淳)

ロッテ成田がバレンタインのモテ男

 ロッテで一番のモテ男は、成田翔投手(19)だ。

 ロッテがロッテ「ガーナミルクチョコレート」とタイアップしているバレンタイン限定企画“あなたがチョコを渡したい選手”投票が13日に締め切られた。独身33選手を対象に投票を受け付けていた。14日にキャンプ地の石垣島で最終結果が発表され、2万8175票を獲得した成田が1位となった。

 2位の平沢(2万5465票)も出席して行われた表彰式で、最終結果が発表された。両選手が横に並び、プレゼンターを務めたミス八重山の2人から優勝トロフィーを手渡された方が優勝という方式。最初は、平沢の方にトロフィーが手渡されそうになり、すぐに成田に手渡される“お決まり”も。前日までの経過発表で成田の優勝を確信していた平沢が「え、俺?」と一瞬驚き、笑いが起きた。

 成田は「平沢に最後に抜かれると思っていたので、うれしいです。ファンの方の期待に応えたい」と気を引き締めていた。

 敗因を問われた平沢は「このままですよ。顔。(成田は)かわいらしいし、その差じゃないですか」とニヤニヤ。成田は「顔は別に…。(野球の)成績も負けてますし」と照れていた。

 なお、上位10選手の結果は、次の通り。

 総投票数8万4701票

 1位 成田2万8175票

 2位 平沢2万5465票

 3位 佐々木8088票

 4位 吉田7239票

 5位 田村6343票

 6位 原1331票

 7位 香月1144票

 8位 中村921票

 9位 伊志嶺699票

 10位 二木604票

 1位の成田には、ガーナミルクチョコレート1年分も贈呈された。【ロッテ担当 古川真弥】

ロッテバレンタイン企画で投票1位になり優勝カップを掲げる成田(中央右)。左端は2位の平沢(撮影・江口和貴)
ロッテバレンタイン企画で投票1位になり優勝カップを掲げる成田(中央右)。左端は2位の平沢(撮影・江口和貴)

栗山監督とびきり笑顔で「コムス」運転

 日本ハム栗山英樹監督(55)が14日、つかの間の余暇を楽しんだ。

 全ての行程が終了し、名護市民球場の正面玄関に出ると1台の小さな車を発見。1人乗りのミニカーは、トヨタ車体からキャンプ期間限定で球団に2台貸し出されている超小型電気自動車(EV)の「コムス」。

 試乗した栗山監督は「いいねぇ。楽しいよ」と、ノリノリで運転。「みんなも試してみたら」と、この日一番とびきりな笑顔で報道陣にも勧めていた。


ソフトバンク石川、首脳陣絶賛228球

 ソフトバンクで育成出身の4年目石川柊太投手(25)が14日、ブルペンで228球と、この日チームで一番投げ込んだ。

 「いい感じに投げられた。下半身と上半身の使い方のタイミング、リズムを自分の中で覚えるようにしているが、今日の投げ方だったら何球でも投げられる」と話した。最速153キロの直球の威力は首脳陣の評価も高い。だが、現在は高めに抜けることが多いため、より低めに安定して投げられる投げ方をこのキャンプで習得中。昨年7月に支配下登録された右腕が、開幕1軍へ向け順調に進んでいる。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】

ブルペン、石川柊太(手前)の投球を見る工藤公康監督(撮影・奥田泰也)
ブルペン、石川柊太(手前)の投球を見る工藤公康監督(撮影・奥田泰也)