巨人陽岱鋼外野手(30)が19日、再び下半身の張りを訴え、開幕1軍入りがピンチになった。イースタン・リーグのヤクルト戦(ジャイアンツ球場)に1番中堅でスタメン出場。3打席の予定だったが、第1打席の空振り三振後に交代。「下半身ですね。昨日の試合後からいろいろあって今日の練習でも張りを感じていた。大事を取って交代にしてもらいました。もう1回同じ場所をやると長引いてしまうので」と説明した。

 これで開幕1軍に向けたプランの大幅修正を余儀なくされた。2月9日に下半身の張りを訴え、3軍で調整。31日の中日との開幕戦出場を見据えて慎重にリハビリの強度を上げていた。18日の2軍ヤクルト戦で移籍後初実戦。今日20日のヤクルト戦(神宮)から1軍に合流予定だった。だが西武とのオープン戦後、高橋監督は「(20日の昇格は)ない」と明言した。

 村田真ヘッドコーチも「ここまで我慢してきたんだからちゃんとしてから出てほしい。下で1試合(フル出場で)出ないと。(シーズン序盤の)10試合ぐらい休んでも130試合出てくれた方がいい」と焦らせない方針を示した。回復次第で希望はあるが、オープン戦は残り5試合。陽、山口俊ら大型補強をした巨人だが、思うように調整は進んでいない。