開幕ローテーション入りを期待されていた阪神ドラフト2位小野泰己投手(22=富士大)がソフトバンク戦に先発し、4回4安打3失点と結果を残せなかった。4四死球と制球にも苦しみ、アピール失敗。開幕ローテ5、6番手争いから脱落した。

 課題は明白だった。「変化球でカウントが取れず、真っすぐでしか勝負できていなかった」。そう反省した通り、この日の74球中、変化球は11球。そのうち7球がボールと、変化球の制球に苦しんだ。オープン戦登板3試合で浮き彫りになった弱点を最後まで克服できず。「全試合での課題。変化球のコントロールの意識を高めないといけない」と険しい表情だった。

 金本監督も「全体的なコントロール。あまり前回から修正されていなかった」。今後は2軍での育成に方針転換かとの問いに「そのほうがいいのかな。今から相談ですね」と語った。

 混迷を極めた開幕ローテ5、6番手争いは決着。メッセンジャー、岩貞、能見、藤浪の4本柱に加え、秋山と今日23日に先発する青柳を加えた6人で固まった。岩田は現状では開幕ローテから外れ、6人にアクシデントなどがあった場合のスタンバイ要員として備える格好となる。