中日の4年目鈴木翔太投手(21)が2年ぶりの先発でプロ初勝利を目指す。今日の2日広島戦で15年7月4日巨人戦以来、2度目の先発。1日、マツダスタジアムでチーム練習に参加し、キャッチボールやランニングで最終調整した。13年ドラフト1位右腕は「一番打つチームで、足を使ってくる。1人1人集中して抑えていきたい。いけるところまでいきたい」。首位を走る広島を封じてみせる。

 春季キャンプから結果を残していたが、開幕ローテ入りを逃した。4月末に1軍昇格。中継ぎ登板を経て、先発切符をつかんだ。「キャンプからやってきて、(先発登板が)ようやくきたという感じ。真っすぐが走っているので、楽しみです」。2年前は4回途中3失点で降板。待望のマウンドで結果を出すだけだ。

 また、9年目右腕の伊藤が今季初の1軍合流。「昨年までの違いを見せないといけない。結果で見せたい」と背水の陣で臨む。友利投手コーチは「最初は中継ぎ。結果を出して(ローテの)隙間があれば先発も」と説明した。4月は最下位に沈んだが、5月は新戦力がチームに新たな風を吹かせる。【宮崎えり子】

 ◆鈴木翔太(すずき・しょうた)1995年(平7)6月16日、静岡・浜松市生まれ。小1から野球を始め、5年から投手。聖隷クリストファー(静岡)で1年夏から登板、2年夏県4強、3年夏は同8強。13年ドラフト1位で中日に入団。1年目の14年6月に地元浜松での西武戦で1軍デビュー。右投げ右打ち。183センチ、74キロ。