故障で出遅れた外野のレギュラー候補が起爆剤となった。日本ハムがロッテ4回戦(札幌ドーム)を今季初の2桁得点で快勝した。打線に火を付けたのは「2番右翼」で今季初昇格即スタメン起用の浅間大基外野手(20)。腰痛で開幕2軍の高卒3年目が2回2死満塁で2点適時二塁打を放ち、チームに勢いをもたらした。4月は故障者続出で苦しんだが、戦力は整いつつある。5月反攻へ、好発進。さあ、今日3日も勝って、最下位脱出だ。
浅間が、自分の、チームのモヤモヤを吹き飛ばした。1点を先制した直後の2回2死満塁で、快音を残した。ロッテ西野の内角高め直球を引っ張った。打球は右翼線へ。試合の流れを大きく引き寄せる2点適時二塁打。故障で出遅れた悔しさを晴らすように、二塁上で大きく両手をたたき歓喜した。「勝負どころだったと思う。自分自身も乗れたし、チームも乗れたと思う」と、会心の一打に胸を張った。
米アリゾナキャンプ中に腰痛を発症し、戦線離脱した。昨季も同じ痛みに悩まされた。リハビリは慎重を期した。2軍での全体練習復帰は3月31日。「早く(1軍に)行きたいと思っていたけど、焦らずリハビリできたことが良かった」。4月中は夜間練習を、ほぼ毎日。はやる気持ちを抑えつつ、出来ることを尽くした。昨季は自分のことでいっぱいだったが、後輩野手にアドバイスを送る姿もあった。
精神的にも成長して表舞台に戻った浅間の一打が、打線に着火した。3点先制直後の3回はレアードが6号ソロを放ち、4回には横浜高の先輩、近藤が適時打。6回は打者一巡の猛攻で一挙6点奪い、試合を決めた。4月までは1試合最多得点が6点と湿っていたが、月が替わって今季初の2桁得点で快勝。故障者続出で苦しんだ春先から中田や大田、浅間ら役者が加わった。打線全体で8四球を選ぶなど、束になって攻略する本来の攻撃力が、よみがえりつつある。
栗山監督は試合後、開口一番で「浅間がよく打った。そんな感じですね」と、起爆剤となった活躍をたたえた。浅間は「継続して結果を残すことが大事」と落ち着いて、巻き返しを目指す今後を見据える。今日3日、ロッテに連勝すれば、最下位から脱出する。栗山監督は「しっかりやります」と気を引き締めた。5月反攻へ、主役を張れる20歳が勢いをもたらし、最高のスタートを切った。【木下大輔】
▼日本ハムの今季スタメン2番打者は浅間で8人目となる。開幕から3試合は田中賢が担ったが、その後は中島、大谷、杉谷、石井一、岸里、松本と固定できていない。26試合終了時点で、最多は中島の12試合、次ぐのが松本5試合となっている。



