日本ハム宮田輝星外野手(23)が、新たな育成出身の選手像の確立を目指す。

8月31日に支配下選手契約を結び、札幌ドームで会見に臨んだ。「やっとか…という気持ちもありますけど、素直に今はうれしく思っています」と心境を吐露。「育成出身で両打ちは他の選手にないところ。自分像をしっかり出していければいいと思います」と話した。

持ち味の「足」に加え、打撃力アップで支配下登録をつかんだ。100メートルの自己ベスト10秒9の俊足で、昨季はファームでチーム2位の8盗塁をマーク。1軍未出場も、今季はイースタン・リーグで打率2割7分7厘、2本塁打8打点。左右の打席で成績差を減らすように、西川や松本剛ら1軍経験ある選手に貪欲に話を聞いて吸収してきた。

現役時代、外野手で両打ちだった栗山監督は「宮田にはいろんな話をしてきた。スピードに関しても肩の強さに関しても、オレとは全然レベルが違う。勝負できると思っていたので、良かったと思います」と喜んだ。宮田は「やっと1軍で戦える切符を得たので、ビビることなく挑戦者の気持ちを忘れずにシーズン最後まで戦っていきたいと思います」と新たなスタートを切った。