<阪神6-1ヤクルト>◇1日◇甲子園

 勢いの差がそのまま出た。阪神はリーグトップの14勝を挙げているヤクルト館山を簡単に打ち崩した。

 1回2死で鳥谷。「甘く来た球をしっかりとらえることができた」と真ん中の直球を右中間スタンドに運んだ。4回には金本が17号2ランを左翼席に放り込んだ。さらに2死一、三塁と攻め、矢野が外角低めのフォークボールを「食らい付いていった」と中前に運んだ。6回にも新井、代打桧山の適時打で2点。2試合連続で中軸がそろって打点を挙げ、館山を6回でKOした。

 阪神は昨年、13ゲーム差を巨人にひっくり返されて優勝を逃した。今年は現在4位だが、クライマックスシリーズ進出へ向け、3位ヤクルトを追い上げている。選手会長の赤星は言う。「追われるより、追う方が楽。去年はどうしようもなくてつらかった。そういう経験をしている僕らにチャンスがある」。今はチームに硬さはなく、伸び伸びとしている。

 3連戦の初戦に快勝した。後半戦開始時に13・5もあったヤクルトとのゲーム差は4に縮まった。

 [2009年9月1日22時6分]ソーシャルブックマーク