台湾の検察当局は28日、台湾プロ野球リーグの八百長事件で、かつて西武に在籍した張誌家投手(ラニュー)ら計9人の現役選手を聴取した。地元メディアは、当局がほかにも30人に上る選手やコーチを取り調べる方針だと伝えており、球界への捜査はさらに広がりそうだ。

 聴取を受けた選手には米大リーグ、ロッキーズなどでプレー経験のある人気選手、曹錦輝投手(兄弟)も含まれている。張投手や曹投手ら7人は聴取後、帰宅が認められたが、当局はほかの2人の逮捕手続きに入った。

 当局は27日に賭博グループの男や、同グループと選手を仲介していた元選手ら計6人を逮捕した。今年設立20年を迎えた台湾プロ野球ではこれまでも暴力団絡みの八百長事件が表面化しており、昨年秋には関与したチームが解散している。

 [2009年10月29日2時36分]ソーシャルブックマーク