プロ野球広島カープの本拠地だった旧広島市民球場(広島市中区)の保存を求める住民グループが16日、「解体される前に疑問を解消したい」として広島市に計50項目の公開質問状を提出した。

 質問状は、跡地に公園やイベントホールをつくる市の整備計画について「民間活力を用いるはずが、実際は公共事業と化している」と指摘。市が解体の理由に挙げた老朽化についても、耐震診断などの具体的な根拠を示すよう求めている。

 記者会見したグループ代表の永井健二さん(61)は「市民はまだ計画をよく知らない。旧球場は歴史的な場所であり、活用方法を考えるのに半年は必要だ」と訴えた。

 3月に否決され、市が解体に向けて再提出した旧球場廃止条例案は22日の市議会で採決の予定。(共同)

 [2010年6月16日23時27分]ソーシャルブックマーク