<ヤクルト4-7広島>◇8日◇神宮

 1度は同点に追いついたヤクルトだったが、終盤に力尽きた。8回無死一、二塁のチャンスを迎えた場面で、采配が消極的になった。打席には4番の畠山がいたが、仮に併殺に倒れた場合、9回裏は下位打線となり、2点差ではチャンスが薄くなる。最低でも1点。あわよくばもう1本安打を重ねて同点と考えて、畠山に犠打を命じたものの、この回の得点は1点どまりだった。小川淳司監督(54)は「ふたつにひとつだった。とりあえず1点はほしいと思った。バントは迷いますよ。一気に逆転を狙うなら畠山に打たせるしかないですし」と、振り返った。