中日谷繁元信兼任監督(43)が10日、出身地の広島・庄原市から市民栄誉賞を受賞した。

 広島との練習試合(マツダスタジアム)後に、広島市内のホテルで授与式に参加。谷繁監督は「縁がないと思っていた素晴らしい賞をいただいてとても光栄です」と感謝した。野球を始めたのは7歳で、同市の少年野球「東城ストロングボーイズ」に所属。雪深い地域で、江の川高(島根、現石見智翠館)時代も含め、冬はひたすらランニングに明け暮れてつくった土台が、昨季達成した2000安打など、長く活躍できている原点だという。

 谷繁監督は「今年も日本一を目指し、将来も何らかの形で地元に恩返しできるように、全力で野球人生を頑張っていきます」と力を込めた。庄原市の木山耕三市長(60)は「庄原は今日も雪が降っています。谷繁さんには我慢強い庄原の風土が染みついているのでしょう。最多出場(野村克也氏の3017試合)も必ずやり遂げていただけると思います。田舎の街ですが、谷繁さんが一生懸命頑張られている姿を見て、一緒に庄原市も元気になりたい。野球を通じてエールを送ってください」と兼任監督としての成功を願った。