巨人門倉健投手(35)が9日、球団との話し合いの末、自由契約となった。「僕のわがままというか、希望を受け入れてもらった。来年、どこでプレーするか分からないけど、国内外問わず話があれば聞いてみたい」と、口元を引き締めた。

 日本シリーズ開催中の11月8日から、直接の交渉だけでなく、電話での話し合いも重ねた。球団の提示は推定で4000万円ダウンの3500万円ながら4500万円の出来高が付く形。投手陣のリーダーとしても期待されたが、登板機会を求める門倉とは、かみ合わなかった。

 FAで横浜から移籍して2年で1勝7敗と期待にこたえられなかった。巨人としては人的補償で工藤を放出する痛みを伴ってまで獲得した選手。それでいて2年で移籍を志願するのは自分勝手だとの批判からは免れないだろう。清武球団代表も「苦渋の決断だった」と心情を吐露した。