ロッテに入団した韓国の大砲、金泰均(キム・テギュン)内野手(27)が井口資仁内野手(34)に弟子入り志願した。16日、千葉市内のホテルで入団会見し「井口さんを目標にしている。井口さんがダイエーにいた時から好きで、韓国の雑誌で特集されていた技術面や精神面の持ち方を参考にしてきた」と話した。同じ右のパワーヒッターで、本塁打も打率も残せる技術を習得したい考えだ。

 あこがれの人との対面は、15日夜に早くも実現した。都内のすし店で会食し「慌てずゆっくり準備すれば大丈夫、と言われた」と笑顔で話した。井口が毎年1月に沖縄・名護で行っている自主トレにも参加を熱望した。「井口さんから誘いがあったので、行く予定です。早めに日本に戻ってきたい」と、来春キャンプ前から一挙手一投足を吸収するつもりだ。

 井口も歓迎した。「メジャーに行ってもおかしくない選手。一緒にプレーするのが楽しみです」と話した。ロッテでは李(巨人)以来となる5年ぶり「韓国人4番」の期待がかかる。昨年は韓国プロ野球ハンファで本塁打王。会見に同席した西村監督には4番候補に挙げられ「状況に応じて、本塁打であったり安打であったり、チーム打撃をする」とも話した。

 ロッテとは3年総額7億円(推定)の大型契約を結んだ。「日本に多くいるいい投手と対戦することで自分のレベルも上がる。日本でしっかり成績を残してメジャーに行きたい」と、米大リーグを最終目標に掲げつつ抱負を述べた。背番号はハンファでつけていた「52」に決まった。【鳥谷越直子】

 [2009年11月17日8時52分

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