広島に“石原軍団”が誕生だ。25日、松山市内のホテルで選手会納会が行われ、2年間務めた倉義和選手会長(34)に替わり、新選手会長に石原慶幸捕手(30)が選出された。新選手会長は早速、新任の副会長に東出輝裕内野手(29)と栗原健太内野手(27)、会計にも若手の前田健太投手(21)を抜てき。来季一丸となって優勝を目指す体制を整えた。

 納会で乾杯の音頭を取った軍団の「ボス」、サングラスの似合う男・石原会長が来季の目標を掲げた。「野村監督がいうように目標は(優勝と)決まっている。選手全員が同じ方向を向いて(優勝できるように)やっていきたい」。

 目標を実現するため、補佐役にも新顔を指名した。副会長には留任する永川に加え、新任として今季は会計を務めた東出と、主砲・栗原を指名。栗原はさしずめ軍団の4番打者・舘ひろしの役回りだ。

 石原

 栗原はチームの主軸打者でもある。(副会長就任で)やることが増えるが、チームを一緒に引っ張っていって欲しい。他の選手と積極的にコミュニケーションを取ってくれれば、彼にとってもプラスになるはず。

 そして、会計にも留任の大竹に加えて3年目の前田健を抜てきした。石原軍団で言うなら期待の星・徳重聡だ。

 石原

 前田健は若いけれど、若いうちに(選手会役員を)経験するのもいいと思った。

 石原自身、今季は副会長を経験。「僕は捕手なので、回りを見て気づいたことはグラウンドだけでなく、普段から注意していきたい」とチームのために球団との折衝なども行っていく。新たなボス・石原に率いられた広島が、来季、セ・リーグにほえる。【高垣

 誠】

 [2009年11月26日11時24分

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