ソフトバンク大隣憲司投手(25)が大相撲の陸奥部屋から「オファー」を受けた。親交があり、九州場所中の十両十文字(33=陸奥)が「体格もがっちりしているし、ぜひきてほしい。場所後に宮崎で合宿をするからくればいいのに」と合同けいこのラブコール。今季8勝10敗と安定しなかった左腕に力士たちが胸を貸そうというのだ。

 チームきっての相撲好きの大隣にはありがたい話だ。知人を介して同部屋の霧島親方とも交友がある。現在は日程を調整しているが「行ったら死んじゃいますよ」と及び腰になっている。ただシーズン中も会食をともにする十文字とは路上で即席のぶつかりげいこをしたこともある。びくともしない下半身の強さに驚き「オフに一緒にやってみたい。下半身のトレーニングは参考になる」と1度は前向きな姿勢をみせていた。後は背中を押してもらうだけ?

 だ。

 今季は8勝を挙げたが、交通事故に巻き込まれて登録抹消されたほか、後半開幕の7月28日オリックス戦で3回5失点KO、さらに走者を出しては同じミスを重ねて試合中に小久保主将から「公開説教」を食らったこともあった。昨年のチーム勝ち頭ながら先発ローテーションを守れず、秋季キャンプにはけじめの丸刈り頭で臨んだ。27日は福岡市内で投手会の食事会に参加。再起への思いをあらためて強くした。しこ踏み、テッポウ…。相撲トレで来季への飛躍へ。ここは、あっさり寄り切られてみては…。

 [2009年11月28日11時37分

 紙面から]ソーシャルブックマーク