<ロッテ1-3日本ハム>◇10日◇千葉マリン

 結果は正反対でも、怪物はやはり豪快だった。史上最年少での5試合連続本塁打がかかっていた日本ハム中田翔内野手(21)は、プロ入り初の4打席連続三振に終わった。「情けないわ。3打席目まで同じパターンで三振したのが、一番悔しい」。初本塁打から11戦8発と続けた快進撃の派手さは失わず、ストップした。

 勝負球はすべて変化球だった。2回、初対戦のロッテ・マーフィーに直球主体でカウント2-0と追い込まれ、最後は124キロカーブに見逃し三振。続く3回は同じようなカーブに空振り三振。6回はチェンジアップにバットが空を切った。8回には2番手小野にシュートで追い込まれ、最後は130キロのスライダーにかすりもしなかった。

 8日までの楽天戦を観戦した大社オーナーは「結果を気にせず、どんどん振っていったらいい」と話していた。梨田監督も「2打席目のカウント1-1のところは打ち損じたけど、あれは間違ったら(スタンドまで)いっていたよ」と、中田の4三振を責めることはしなかった。「今日は特に勉強させてもらいました。チームが勝ったことがよかった」。悔しさをかみしめることで、さらに一回り大きくなるはずだ。【本間翼】

 [2010年8月11日8時21分

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