<中日4-3広島>◇14日◇ナゴヤドーム

 ああクライマックスシリーズ(CS)崖っぷち…。広島が救援陣の崩壊で、中日に痛恨のサヨナラ負けを喫した。8回に2番手で起用された横山竜士(34)が和田に左翼への同点犠飛を許せば、土壇場の延長12回には大島崇行(26)が無死一、二塁で荒木にバスターを決められ、右翼線にサヨナラ打を浴びた。開幕から不安定なリリーフ陣がこの日も崩壊。CS進出に必要な勝ち数を示すクリンチナンバーも消滅した。3連敗で中日戦連敗も「5」に膨れ上がった。

 4時間14分の接戦は、最悪の幕切れだった。バスターを試みた荒木の打球はライナーで右翼線を破る。右翼広瀬が本塁に送球したが間に合わない…。延長12回裏無死一、二塁。荒木への初球速球を痛打され、大島が力尽きた。

 頼みのセットアッパー投入が暗転の始まりだった。1点リードした8回に2番手横山を起用。1死後、荒木と英智に連打を浴びて一、三塁のピンチを背負う。和田には速球を強振されて左翼にライナーではじき返される。同点犠飛を許してしまった。右肩痛のため、6月上旬から約2カ月のリハビリの末、戦列復帰していたベテラン右腕は「ああいうところでしっかり抑えないといけない」と猛省。4月9日横浜戦(横浜)から23試合連続無失点を継続中だったが、08年梅津と並ぶ球団記録を塗り替えることはできなかった。

 終盤にリリーフ陣が崩れる今季の敗戦パターンをまたも繰り返した。大島も「すみません」と話したきり口を閉ざした。大野ヘッド兼投手コーチは「いまは(継投パターンが)確定されていない。セットアッパー、抑えがいない。いずれにせよ複数の人間でまかなうしかない」と険しい表情だ。すでに102試合目。7月に緊急獲得したチュークも安定感を欠き、いまだに『勝利の方程式』を確立できない層の薄さが、致命傷になっている。

 野村監督は就任1年目の今季は優勝を目標に掲げたが、頂点はおろかCS進出すら、風前のともしびだ。この日の結果で、3位以内を確定するために必要な最少の勝利数を示すCSクリンチナンバーが消滅してしまった。数字上は残り全勝しても、3位以内に入るのは他球団の結果次第という絶望的なデータ。指揮官は「CSうんぬんより、今日みたいな試合が多い。1つ1つ勝つことが、この先につながる。それしか言いようがない」と厳しい表情を浮かべた。接戦に勝てなければ、好転の兆しはない。【酒井俊作】

 [2010年8月15日11時0分

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